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自動翻訳によるミャンマー情報の入手について(Khit Thit Media から)

  • 執筆者の写真: akiyamabkk
    akiyamabkk
  • 2021年6月5日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年7月13日


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今月始めヤンゴンの各所にこういう風船がゆらゆらと揺れた。6月4日、ビルマ語メディア Khit Thit Media のフェイスブックに掲載された写真である。クーデター団の首領は、空に飛んで行って欲しいという願いを込めているのだろうか?しかし、本文はビルマ語なので何を書いているか全然わからない。


こういう時は自動翻訳を使って内容を探ってみる。フェイスブックについている自動翻訳機能を使うと英文で以下のように出る。


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翻訳がひどくてよくわからない。テロリストのリーダー達が「彼らは生まれるべきではない」と言っている?「軍隊の攻撃と若者たちのストライキが共謀しあう」とは何ぞや?FBの翻訳は主語がどこにかかるかを間違えることが多く、そのため意味が真逆になることもまれではない。しかし、このキャンペーンにコンドームが関わっていることは何となくわかる。ひよっとして、あの風船はコンドーム?


そこで同じビルマ語の文章をGoogleの翻訳にかけてみると、以下のような英文が出てきた。

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Condom strike should not be born

Yangon, June 4

Earlier this morning, photographs of terrorist military leaders were put into a condom, claiming that they should not have been born, and an anti-military campaign was held earlier this morning. The above-mentioned campaign was also carried out during the dawn bicycle strike, in conjunction with the strike and the Youth Strike.


ちょっと変だが、これなら意味が通る。ビルマ語の翻訳に関しては Google Translate の方が格段に優秀なのである。以下、すこし意訳しながら日本語にしてみると、


<彼らは生まれるべきではなかった!コンドーム風船キャンペーン>


ヤンゴン 6月4日


「今朝早朝、テロリスト集団である軍のリーダーたちの写真がコンドームの中に挿入された。『彼らはコンドームの中に閉じ込めらているべきだった。生まれるべきではなかった』という主張である。この反軍政デモは、若者によるバイクデモの一部として行われた」


どうです、ミャンマー語の自動翻訳もサイトを選べば結構使えるでしょう。


Khit Thit Media は、クーデター発生当初、大規模な反クーデターデモを連日ライブで流していた。最近は、こういうフラッシュデモの写真かビデオが出るだけである。コンドームボイコットも風刺としては秀逸で笑えるが、風刺が冴えるのは実効性のある大規模デモが打てなくなった事の裏返しだろう。


自動翻訳機能を使って、英文メディアではあまり報道されていないミャンマー関連のニュースも時々取り上げるつもりである。


<了>


参考




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