不定期テレビ日記〜2022年9月
- akiyamabkk

- 2022年9月8日
- 読了時間: 5分
更新日:2022年10月6日
2022年9月2日(火)

ノート 9月1日は、スープ・ナーカサティアンの命日。フアカオケーン自然公園の所長だった彼が、自然公園への木材企業の侵食に抗議して拳銃自殺を遂げたのが33年前、1989年の事だ。私がタイに初めて来たのは「虐殺の5月」が起こった1992年だからこの事件とは重なっていないが、おりに触れて耳にしてきた名前だ。自然保護運動の英雄として、一種、神格化されている人物である。
今回、この文章を読んで、この人が、プラチンブリ県知事(元国会議員「の息子だということを初めて知った。カセサート大学卒業後、ロンドン大学の大学院で環境学を学び、学生時代は、トランペットの名手、絵画でも才能の片鱗も見せていたというから、相当のエリートだろう。「腐敗した権力に押し潰された良心的小官吏」という抱いていたイメージからは少しずれるが、タイで多少なりとも影響力のある活動をなすには、少なくとも地方エリート一族出身程度のバックグラウンド
が必要だという事だろう。
2022年9月8日(月)

このところ連日雨。バンコクでも洪水のニュースが毎日報道されている。と言っても、12年前の大洪水のようではなく、局所的に道が冠水して車がエンストする程度で雨が上がれば水は引く。郊外で海抜の低いところでは、水につかりっぱなしの所もあるかもしれないが・・・。下の娘が住んでいる住宅街が浸水地域に近いのでラインしてみたら、全然大丈夫だという。12年前の教訓から住宅街の中はメインストリートより土地を嵩上げして、この辺りでは一番高い場所になっているそうだ。娘が誇らしげに、周辺住民の惨状を写真で報告してきたので、下にそれを載せておく。
水泳の方、やはり徐々にではあるが進歩はしているようだ。クロール、ノンブレスでスローに泳いだ時のストローク数が8に減った。なかなか短縮できないので「おかしいな」と思っていたが、これは、泳ぎ方、数えたを変えていたからだった。以前は、右手を横に一回かいてから、左手からストロークを始めて、そこから一と数えていたのだが、最近は右手でストロークを始めていきなり一と数えていたのである。だからストローク数は最小で9と以前と変わらなかったのだが、数え方を元に戻すと、8で泳げるようになっていた。これは自己満足のために数字を操作しているわけではなく、一人でやって持続するためには進歩を計る一定の尺度が必要なのだ。
平泳ぎは相変わらずあまり進まないが、呼吸は楽になった。背泳ぎは、親指入水に変えてから進みが良くなっている気がするが、キックのテンポが適当である。ここを改善すると、もう一つ良くなるのではないかな。バタフライは、相変わらず、リカバリーの手(主に左手)が水面を擦ってしまう。第二キックとストロークのタイミングが掴めていないのだ。左右のバランスも悪く、どちらかの手が水に引っかかって上がらない事が多い。こちらは、ドルフィンキックの練習など交えながら、気長にやっていくしかなさそうだ。
今朝の血糖値は125と少し高い。理由は分かっていて昨晩ウィスキーを飲みながら、ポテトチップスを食べたからだ。最近、時々、寝酒にウィスキー飲むが、ウィスキーだけで踏み止まった時は、翌朝の血糖値は殆どの場合100プラスヒトケタである。
2022年9月13日(火)
◇タイで公開された「プラン75」

驚いた。タイで「プラン75」が公開されている(9月8日から)。一昔前なら、ありえない映画輸入のチョイスだ。本編は見ていないが、解説を読んで、すぐ連想するのは「楢山節考」である。「若い世代のために75歳を超えた老人には安楽死が奨励される」とあるから、ほぼそのままの話しだろう。「楢山節考」はフィクショナルな過去へ、この映画は近未来へ向かっているというだけで、これは永遠のテーマなのではないか。むしろ、「予定調和的なシアワセな老後」というのが高度成長下で50年を持たずに崩壊した幻想ではないかとも思う。
タイ語の解説を読むと、映画にはある種の「救い」が用意されているようだが、この問題には本当の救いなどあるのだろうか。「楢山節考」では毅然として掟を受け入れるおりんの姿が一種の救いだったが・・・このタイ語のポスターでは、「死を選び取る日」と小さく副題があり、「もしかしたら、まだ生きていく意味が残っているかもしれない」という惹句の方が大きな活字で書いてある。流石にこのテーマでは、救いの方を強調しないと客が来ないと判断したのだろう。映画を売る側としては妥当な判断だと思う。
タイは、もはや若い国ではなく、日本と同じくらいのスピードで高齢化が進む少子化社会だから、身につまされたのかもしれない。昨日も、市場で長年働いていたお婆さんが80を過ぎて働けなくなって家に居始めたら、途端に孫娘のDVを受けるようになった、というニュースが報道されていた。この事件の場合、お婆さんが頑として「警察に被害届けを出す」と言い張っているのが救いである。
2022年9月18日(日)
灯火管制生まれて初めて見た銀河

監獄にいる人、難民となった人、生活保護でギリギリの生活をしている人には、俳句を勧めよう。紙と鉛筆さえあればできるのだ。なんなら、紙も鉛筆もなくても良い。頭の中に置いておけば良い。
街は空弾痕を洩る日の光
この「街は空」という言葉に感じがある。夏井先生なら「作者の視点が混乱している」と言うかもしれないが、爆撃で破壊され、空が広くなったように感じる街の印象をうたっているのだろう。
♪赤いリンゴに唇寄せて 黙って見ている青い空
のあの空を思い出した。あの歌の空は終戦の開放感とともにあったのだと思うが、この俳句はハリコフ解放前によまれたものかもしれない。だとしたら、外にも出られず、見える街の風景は弾痕から覗く青い空だけだ、という意味かもしれない。これなら作者の視点も一箇所に定まる。
今日の川柳
「生活保護受給者」という難民の四畳半 万斛 ウクライナの人よりマシかと飯を炊く では太
2022年9月28日(水)

ミャンマーで一番有名なセクシーモデル Nang Mae San。父親の病気療養に付き添ってタイに出国しようとしているところを、クーデター政権に逮捕された事が以前報道されていたが、この度、禁錮6年の判決がでた。公序良俗を乱しセクシーな写真やビデオを会員制ネットサイトで販売した事が罪に問われた、とあるが、実際はクーデター政権を批判したから睨まれたのだろう。SNSのインフルーエンサーは、個であってもそれなりの影響力を持つ。それが例え、セクシーインフルーエンサーであったとしても。しかもこの人は元医師(医師免許は既に取り消されている)のインテリである。独裁政権はそういう存在を嫌うのだ。










