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注目クリップ~「田舎医師グアン」~30バーツ保険制度を作った医師の生涯(ドラマ)

  • 執筆者の写真: akiyamabkk
    akiyamabkk
  • 2021年6月14日
  • 読了時間: 1分

更新日:2021年7月27日



タイ国民皆保険制度の生みの親、サグアン・ニタヤラムポンの生涯を描いたドラマシリーズ。全8回のその一。制作したTPBSの公式Youtubeより。


サグアン医師は、1952年、バンコクの華僑の家に6人兄弟の末っ子として生まれる。マヒドン大学医学部時代は学生活動家として、デモ隊を軍が弾圧し多数の死傷者がでた10月14日事件(1973年)、10月6日事件(1976年)の双方を経験している。1977年に卒業後、タイで最も貧しい地域のひとつであるシサケート県に保健省の医者として赴任する。保証なき世界に生きる農民の惨状をつぶさに見たサグアン医師は、同志たちと「田舎医師の会」を結成、健康保険制度の確立を歴代政府に訴えつづける。そして、彼らの構想に初めて耳を傾けたのが、タイ愛国党の党首、タクシン・シナワットだった。愛国党は「30バーツですべての病気を」を旗印に選挙に圧勝し、タイで初めての国民皆保険制度が導入されることになる。タクシン首相の失脚後も「30バーツ医療制度」は国民の強い支持を受け、現在まで生き続けている。サグアン医師は、健康保険事務所の所長を2期務めた後、2008年、肺がんで56年の生涯を閉じた。


第一回は、学生活動家あがりの青年医師サグアンがシサケートの田舎病院に赴任するところから始まる。


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