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私の好きな洋画 その四 

  • 執筆者の写真: akiyamabkk
    akiyamabkk
  • 2024年7月1日
  • 読了時間: 3分


今回は子供の頃、テレビで見たと思う洋画を中心に選んだ。


「コレクター」は淀川長治の解説で見た。映画自体はよく意味がわからなかったのだが、「階段を、ゆっくり、ゆっくりと水が降りてくるところ、怖いですねえ、怖いですねえ」(笑)と解説したのを覚えている。(誘拐監禁された女が助けを呼ぶために、2階の浴室の水を溢れさすのである。)


「おしゃれ泥棒」、中身はほとんど忘れたが、オープンカーに乗ったオードリー・ヘプバーンとピーター・オトゥールのラストシーンが印象的。「ミイラ取りがミイラになる」というオチだったような気がする。


スピルバーグの「激突」はリアルに怖かった。人間の悪意は、どこでスイッチが入って、どこまでエスカレートするのかわからない。その怖さ。「あおり運転」事件が続発する昨今の状況を先取りしている。


「ミクロの決死圏」アイディアの勝利。体内でワクチンを作ってしまうのだ。コロナウィルスもこれで退治してもらいたかった。邦題も大傑作だろう。原題はファンタスティックジャーニーだから、これじゃ何のことかわからない。手塚治虫の漫画をパクったという説あり。アソトロボーイが既にアメリカで放映されていたから、ハリウッドのプロデューサーは、日本の天才漫画家にアンテナは張っていたのかもしれない。


「荒野の七人」のテーマは、日曜映画劇場のOPだったか。ユル・ブリンナーのドライな感じが「七人の侍」の勘兵衛とはまた一味違って、これはこれでよいし、若いマックイーンの軽みのある演技も楽しい。おそらく、自分は、名作「七人の侍」より、このハリウッド版リメイクを先に見たように思う。


「OK 牧場の決闘」テーマ音楽が素晴らしい。冒頭の音楽が流れてくるだけでゾクゾクしますね。ドク・ホリディ役のカーク・ダグラスが、白いハンカチに真っ赤な血を吐くのが怖かった。この頃は、自分が同じ病気にかかるとは思いもよらなかった。


「スパルタカス」奴隷蜂起のシーンと、自由の身になったジーン・シモンズが気持ちよさそうに池で入浴するシーンが印象に残っている。後に「隠し砦の三悪人」で、戦争捕虜が城から大量脱走するシーンを見た時、その迫力に驚き、「スパルタカス」の奴隷蜂起のシーンよりスゴイな、と思ったものだ。それまでは「スパルタカス」のあのシーンが一番すごいと思っていたわけだ。


「戦場にかける橋」運動会でこの映画のテーマ曲「クワイ川マーチ」を縦笛で吹い行進した。タイで「クワイ川」と言わないように。日本人の発音でそういうと、タイ語では男の一物を意味します(笑) 「クエー川」と呼べば、通じないまでも、勘違いされる事はないと思う。同じくマーチが有名な映画としては、「大脱走」の方が、この映画のよりも断然好きだ。


「十二人の怒れる男」室内劇、法廷劇の白眉。蒸し蒸しする室内での激論がひとしきりあった後、誰かが窓を開け、しばらくして夕立が降って来た時には、本当にホッとした。「アメリカ式民主主義は素晴らしい」と洗脳させられた名作。元々は現在のCBSで放送されたテレビドラマで、当時の事だから、収録ではなくライブ中継されている。劇場中継のように撮るのではなく、最初、俯瞰気味だったカメラが、議論が白熱するにつれて、だんだん目線の位置まで下がってくるのである。当時、ライブドラマでそこまでやるのだから、やはり、アメリカはすごい国だ。


「ライムライト」チャップリンの映画では「殺人狂時代」の次に好きだ。ラスト、「足がどうしても短くなってしまう」ギャグを演じる、チャップリンの体技が素晴らしい。公開当時63歳の年齢を考えると驚異的だろう。また、チャップリンの少女趣味的な女性遍歴が行き着いた旅路の果て、とも解釈できそうな映画た。ポテンツを失った老芸人は、若い競争者に道を譲って、少女の幸せのために、ライムライトを浴びながら退場するのである。ああ美しい(笑)


ではでは


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