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私の好きな日本映画 その四

  • 執筆者の写真: akiyamabkk
    akiyamabkk
  • 2024年6月29日
  • 読了時間: 3分



映画をそれほど見ていないので、その四になるともう「名作感」が薄れ、タネ切れになってしまった。あんまり黒沢、小津ばかり上げるのもなあ、というのもあり、男はつらいよ、も全作見ているが、これはシリーズものということで、全体を通じて一回上げるにとどめた。


世にゴジラ派vsガメラ派という対立があるとしたら、私はガメラ派ですね。ゴジラは国際的にも有名になり定期的にリバイバルするのに、ガメラは忘れられてしまった感があるのが寂しい。鈍感鈍足の象徴のような亀をヒーローにした着想が素晴らしいではいか。ハリウッド映画、ミュータント・タートルズ のアイディアの源泉はガメラにあると思いたい。


ATGの映画で初めて見たのは「サード」で次にこの「遠雷」。だから、私にとってATGの映画と言えば永島敏行なのだ。独特のセリフ回し(棒読み、微妙な訛り)と表情の無さが良かった。考えてみると、自分の周りの若い連中で、日活青春映画のような抑揚で喋ったり、喜怒哀楽を表にだしている奴などいやしなかったのだ。だから、「大根役者の永島敏行がよりリアル」という逆説が生じた。(笑)


「山口組外伝 九州侵攻作戦」夜桜銀次という伝説の鉄砲玉を描いた山口組もの。健さん主演の正史の方は中途半端に終わり、外伝が残った。出ている役者がとにかくカッコいい。「竜二」はこれと対照的なホームドラマ風ヤクザ映画。新宿歌舞伎町というとこの映画を思い出すが、今や、あれから40年経っている。竜二なら「それがどうしたんだよ!」と言うだろう。


「火垂るの墓」「戦争版ヘンゼルとグレーテル」という言葉が今頭に浮かんだ。リアル過ぎるほどリアルなアニメなのだが、戦争を知らない我々には「残酷すぎる童話」という趣も。「長屋紳士録」戦争孤児の問題を小津らしく描いたリアルな下町人情噺。この飯田蝶子のような叔母さんがいたら「火垂るの墓」の兄妹も救われた。笠智衆が妙な宴会芸を披露するのが面白い。


「悪魔の手毬唄」角川の横見正史シリーズの一作。理屈抜きで好きだ。布団の中で金田一耕助ものを読み耽っていた時の、文庫本の紙の匂いが立ち上ってくるようで。「東海道四谷怪談」懐かしい怪談噺。祖父母の家にあった汲み取り便所の怖さ、懐かしさ。このポスターにある、天井に張り付くお岩さんは怖い。「天井に張り付く」というのは臨死体験によくある幻想のパターンでもある。


「瀬戸内少年野球団」夏目雅子が美しい。グレンミラーのインザムードの替え歌が良かった。♫ ブギウギだけがオレのララバイいい夢見るぜー♪ この歌、何と、あのリジェンド、クリスタルキングが歌っている。「台風クラブ」これもバービーボーイズのテーマ曲(「暗闇でDance」)が良かった。「あの頃は我ながら混乱していてバカだったなあ、でも可愛らしかったなあ」(笑)、と思わせてくれる映画。


ではでは

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