top of page

私の好きな日本映画 その八

  • 執筆者の写真: akiyamabkk
    akiyamabkk
  • 2024年6月30日
  • 読了時間: 3分


あ、これ、9つしかない!なら、100ではなく99物語だ。今からでも作り変えるか。


「復讐するは我にあり」刺殺した後、坂を駆け下りながら、自分の小便で手についた血を洗い流す、あのシーンで「なんちゅう映画だ」と思った。ああいうことは想像では書けない。主人公のモデルとなった西口彰の調書にあったのだろう。


全部見ているわけではないが、宮崎駿のものでは「となりのトトロ」が一番好きだ。家族で療養に来ているわけだから、母親は結核か何かだろう。当時、結核は死病で、「お母さんが死んでしまうかも知れない」という不安が、姉妹の想像力を刺激して、いろんな面白いものを生み出すわけだ。最後に、子供達は、病院にいるお母さんの姿を垣間見て、少しだけ安心するのだが、完全なハッピーエンドではない。あの微妙な終わり方も良い。


・・・と思っていたが、「微妙な終わり方」というのは、私の間違いと判明した。エンドクレジットにハッピーエンドの後日談(静止画)があったのだ。コメントでご指摘いただいた。よかった、よかった。


「サード」理由はよく分からないが、非常に好きな映画。森下愛子の裸体が綺麗だった。少年院に送られた主人公の母親を演じた島倉千代子のジメジメとまとわりつく感じは、自分も母子家庭で育ったから、逃げ出したくなる気持ちが分かった。


「さびしんぼう」自分の母親にも、少女時代があった。これが、なかなか、若いうちはピンとこなかった。今、見ると、さらに泣ける映画だろう。ショパンの「別れの曲」をこの映画で初めて知ったという日本人は結構多いのでは。


「隠し砦の三悪人」スターウォーズが手本とした映画。お手本だから、こちらの方が上等。千石三百人劇場のリバイバル上映で見たが、三船敏郎が騎乗で太刀を構えて猛スピードで敵を追いかける場面では、観客から拍手が沸いた。傑作。


「武器なき戦い」山本薩夫監督の山本宣治の伝記映画。山本宣治は、治安維持法に反対した左翼政治家で、今、Wikiを見ると、死後、共産党が党籍に加えたらしい。何かの上映会で見たが、組合の動員があったのか、会場は超満員、立見だったのを覚えている。


「けんかえれじい」あまり覚えていないが、シロクロだった事と、桃太郎侍、高橋英樹の若い美男ぶりに衝撃を受けた事は覚えている。ズボンの中でふくらんだペニスでピアノの鍵盤がなってしまうという秀逸なギャグがあった。卑猥な感じはなく、「どうしてもそうなってしまう」生理の強制に困惑する主人公に共感。自分にもそういう時代があったのだ。(笑)


「火の鳥」若山富三郎のブツブツのあるデカイ付け鼻が印象に残る。中学で習った芥川龍之介の「鼻」を彷彿させる、大盤振る舞いのデカイ鼻だった。若山が、馬の骨か何かをハーケンのように突き刺して崖を登っていくシーンも覚えている。本編の内容より、ワクワク期待して見た、その見る前の期待感を懐かしく思い出す。


「たそがれ清兵衛」山田洋次が「伝家の宝刀を抜いた」という感じ。時代劇は実は得意分野ではなかったのか。時代劇としても面白いが、映画の結末で、物語は歴史劇に昇華され、観客は、戊辰戦争で死んでいった無名兵士の人生に思いを届かせる事になる。久々に現れた時代劇の名作。最後の斬り合いも、延々と殴りあう西部劇のクライマックシーンのようで、殺陣として新しかった。


ではでは

bottom of page