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私の好きな日本映画 その五

  • 執筆者の写真: akiyamabkk
    akiyamabkk
  • 2024年6月29日
  • 読了時間: 3分


「ゆきゆきて神軍」このクリップを作るときに奥崎謙三の「その後」を少しググったが、その晩年のあまりの醜さに驚き呆れた。これでは、平穏な生活を奥崎によってぶっ壊された旧日本兵たちも浮かばれない。あの頃の奥崎謙三には「神軍」を一人で率いる気迫を感じたのだが・・・


「戦争と人間」全部みたかどうか定かではない。吉永小百合と山本圭のラブシーンは見たような気がするが、吉永小百合があんまり好きではないので、どおおってこと無かった。あまり覚えてないが、こういう大作映画を撮らしたら山本薩夫の右に出るものはいないので、随所に左翼的ヒロイズムのくすぐり入れながら「世の中の仕組み」をざっくりと描いてくれているに違いない。それにしてもこのポスター、美男美女のポートレートが良いですな。どちらかというと、このカップルのラブシーンが見たい(笑)


他も簡単に触れておく。


「人間の証明」ジョー山中の歌と、西条八十の詩が良かった。初めて見た角川映画だと思う。「母さん、僕のあのサルマタ。どうしたでしょうね。ほら、あの、物干しから落ちた、あのサルマタですよ。母さん、あれは好きなサルマタでしたよ、でも急に風が・・・」サルマタというのはもう死語だろう。


あ、選んだのは「人間の証明」ではなく「人間の条件」だった。五味川純平の大河小説の映画化。全体で10時間以上あったのでないか。夏休みに一挙上映していたのを、何日か通って見たような・・・新珠美千代が素晴らしく綺麗で、「戦争がなければ、人間の条件などと難しい事を考える必要もなく、綺麗な奥さんとのんびり暮らせたのにな」とよりいっそう主人公に同情した。「なんと勿体無い人生!」と思ったわけだ。


「おら東京さ行くだ」バブル版「東京物語」。何かとの併映で見た。「男はつらいよ」だったか。時代と植木等の楽天的な雰囲気がただただ懐かしい。吉幾三が、カラオケ好きのタクシー運転手でカメオ出演。


「息子」聾唖者役の和久井映見が美しい。障がい者を描いたビューティフルな松竹映画としては「名もなく、貧しく、美しく」がある。こちらは、「うわあ」と頭を抱えるような題名だが、言わんとしている事は同じだ。「蕁麻疹が出る」という人もいるだろうが、自分は許容範囲。和久井映見が美しい。


「にごりえ」あの「真昼の暗黒」の今井正が、うって変わって、しっとりと樋口一葉の世界を描く。三つくらい話が入っているが、元恋仲の幼馴染の二人が客と人力車引きとして語りあう一編が圧巻。女の方は既に嫁入りしているのだ。


「二十四の瞳」日本人のセンチメンタルな戦争回顧、と若い頃は批判的に見ていたが、今はそうは思わない。映画に次々と出てくる唱歌が懐かしい。が、と、そう思うのは自分が最後の世代で、もうしばらくしたら顧みられなくなる映画だとも思う。若い人には、反戦映画としても刺激に欠けて退屈だろう。


「ふるさと」名脇役、加藤嘉の主演映画。アルツハイマー、ボケ老人のような言葉が、この頃からマスコミを賑わし始めた。内容はほぼ忘れたが、いい映画だと思ったことは憶えている。と、そういう私もほぼボケ老人。


「龍馬暗殺」これもATG作品だったか。原田芳雄演じるコセコセイライラした龍馬に魅力は感じなかったが、映画としての迫力はあった。幕末、頻発した政治的暗殺の殺伐とした雰囲気と当時の政治情勢をシンクロさせるのが映画のテーマだったのだろう・・・と推察する。


「人情紙風船」中村梅之助の父親が演じる「髪結新三」が、地回りの親分相手に吐く捨て鉢な啖呵が、たまらなくかっこいい。いやあ、痺れました。自分はこの親子が好きなようで、梅之助が大村益次郎を演じた「花神」が大河ドラマで一番好きだし、「伝七捕物帳」もよく見ていた。


これでようやく半分まで辿り着いた。


「よよよい、よよよい、よよよいよ。めでてーな。」と破顔一笑(笑)


ではでは

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