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◇映画配信サービスで映画が終わるとすぐ次の映画の広告が入る件について。

  • 執筆者の写真: akiyamabkk
    akiyamabkk
  • 2024年11月18日
  • 読了時間: 2分

※「Look Back」のタネアカシあり



自分は、最近の映画の細々(こまごま)と全スタッフの名前をエンドロールに載せるエンディングが好きではなく、昔の日本映画の、頭に主要キャスト、スタッフを紹介して、エンディングは「終」でドンと終わるやり方が好きなのだ。黒澤明の「どん底」のエンディングなど最高にクールだった。


しかし、時にはラストの余韻をしばらく感じていたい映画もある。「この人たち、俺に何の関係があるの」というスタッフの名前を延々と見る気はしないが、座って音楽をしばらく聴いていたい映画もあるのである。「Look Back」はまさしくそういう映画だった。


非業の死に倒れた同僚の遺志をついで、静かに、しかし決然と仕事机に座って、また描き始める藤野の姿は、ある意味、あの映画で最も重要なシーンだとも言えるのである。それをホンの数秒で、次の映画の宣伝に入る無神経さ!制作スタッフの自己満足やギルドの規定で、惰性的に流すエンドロールとはわけが違うのだ。これをやった人(というか多分AIだろうが)の首を絞めたくなった。


このエンドロール途中で切るやり方は、HBOなどが映画配信サービスを始めた当初からそうだったと思う。おそらく何らかのマーケティング調査の結果か、「時は金なり」の資本主義の教条からそうしているのだと思うが、映画ファンの9割以上は、この無神経さに憤った経験があると思う。


エンディングを最後まで見せる映画配信サービスはあるのだろうか?次はそういう配信サービスの会員になりたい。


ではでは


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