◇日本の悲劇」(1953年)
- akiyamabkk

- 2024年7月23日
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私の木下映画最高傑作。冷徹非情な物語のエピローグに、爪の先ほどの微かな救いを提示するエンディングが、ため息が出るほど見事である。あまりにもグサグサと胸にこたえるので、自分では二度と見たくないが、すごい映画なので他の人には見てもらいたい。(笑) 「火垂るの墓」は何度でも観れるが、これは大人が二度は見られない名画。自分が見たくないのは、同じような言葉を母親に投げつけた記憶があるからだが・・・
松竹の社内試写を見終わった後、当時の若手監督たちは、「自分がこれから監督を続けても、これ以上の作品が作れるだろうか」と衝撃を受けしばらく席を立てなかった・・・と後に小説家に転身した高橋治が、その場の光景を書き残している。若手監督とは、高橋をはじめ、大島渚、篠田正浩、吉田喜重といった人たちだ。小津安二郎だけが、憤然と席を立ちその場を去ったとも。母親思いの小津は、作中の母親の扱いが我慢できなかったようだ。木下恵介も母親思いの人で、根底に戦後の世相への怒りがあると思うのだが、それはともかく、この映画は、映画のクロウトたちに、それほどの衝撃を与えた作品なのである。
映画の内容がもう少し知りたい方は、貼り付けた予告を見てみて下さい。ウィキにも項目が立っていますが、こちらはストーリーを結末まで書いてしまっているので、お気をつけを。
ではでは
松竹の公式サイト「木下恵介の映画」




