ミン・コー・ナインの「詩」に感じる違和感(人工知能による翻訳付き)
- akiyamabkk

- 2024年11月20日
- 読了時間: 6分
更新日:2024年11月27日

ミン・コー・ナイン氏の Facebook から
以下、ChatGPTによるミン・コー・ナイン氏の「詩」の翻訳
「我らの国民は一致団結しているのか?」
そんなことは問うまでもない。歌と詩がその答えを語っている。
我らの国民の世界的な動きに対する決意を味わってみたことがあるのか?
大使館のページにコメントが大量に投稿されている。
海外にいる革命の同志たちは大使館に抗議文を送り、「圧力」をかけている。
皆が一致団結して行動するときに、
「具合が悪いので」
と逃げる口実を作らねばならなくなるのだろうか。
国の規模や武器の力よりも、
国民の力が雷鳴のように響くことを証明するために、
もう一度見せなければならないだろう。
我が国の資源を盗む者が、封鎖するぞと脅しているが、
それでどうなるというのか。
自分が強いと思って店を襲う者が、
誰に打ち負かされるかを見せる時が来た。
今や「銅やブロンズだけでも交換してやろう」ということがまだ通用するのか。
我らの国民が問う: 「もし我々の希少な土(レアアース)がなければ、お前たちの半導体の製造やレーザークリーニングがどうなるかを、脅してわかるつもりなのか?」
我らの国民が問う: 「我々の薬が手に入らなくても、健康に生きている。一日中安価な製品が手に入らなくても問題ない。さて、もしレアアースがなければ、誰が最も損失を受けるのか。」現代のあらゆる分野にとって、もはや「欠かせない希少な土」について、どれだけ重要なのか示す必要があるのか。
我らの国民が問う: 「世界で最もレアアースを生産している国が、
最もどの国に渡っているのかを忘れてしまったのか?」
我らの国民が問う: 「電子製品、防衛関連の物品、電子デバイス、
ハイテク機器、MRIまで、どれだけレアアースが重要か知っていないのか?」電気自動車を量産する世界競争で、レアアースなしで成り立つのか、思い知りたいのか?
我らの国民が問う: 「彼らが自ら門を閉ざし続けるなら、閉鎖的な国の中で、どうしても手に入らない物を切望することになるか?」と。
我らの国民が問う: 「世界が壊れないと言い切れるか?」
世界が揺れ始めた。春の兵士たち、国民たちは新たな歴史を刻むために拳を突き上げ、声を上げている。
もはや受け身(パッシブ)ではなく、積極的に行動する者(アクティブ)であることを示し、拳を掲げるのだ。
・・・・?
ChatGPT訳の別パターン、こちらの方がちょっと「詩」っぽい。 「我々の国民よ、団結しているかい?問うまでもない、歌や詩が甘く語っている」
我々の国民によるグローバルな運動がどのように進んでいるのか、もう試してみたのだろうか。
大使館のページにコメントがどっと押し寄せ、海外の革命に参加する人々が大使館に抗議し、手紙を送り、一斉に声を上げた。その結果、「体調が悪いんです」なんて言い訳をして逃げざるを得なくなったのではないか?
国の規模や軍事力よりも、国民の力が稲妻のように力強いことを証明できた。再び示すべき時が来たのだろう。
「我々の資源を盗む人々が、封鎖だとか制裁だとか言うなら、どうなるんだろうね?彼らが無謀に暴れたら、誰が割を食うのか見ものだ」と言っている。
今や「銅や真鍮を売ればいいじゃないか」なんて簡単には言えない状況だ。我々の国民が問い始めた:「もし我々の希少土壌(レアアース)が手に入らなくなったら、君たちの半導体製造やレーザークリーニングはどうなる?脅されて初めて気づくつもりか?」
我々の国民が問い始めた:「我々は自分たちの人々に必要な薬を飲めなくても健康でいられる。質素な物で生きていける。それでも希少土壌がなくなれば、誰が損をするのか?この時代、あらゆる分野で『なくてはならない希少土壌』について、もう一度考えさせられるだろう。」
我々の国民が問い始めた:「世界で最も多くの希少土壌を生産している国と言われるが、実際に最も多く利用しているのはどの国なのか、忘れてしまったのだろうか?」
我々の国民が問い始めた:「エレクトロニクス産業や防衛関連機器、電子デバイス、ハイテク製品、MRIに至るまで、希少土壌がどれほど重要か理解しているのか?」
電気自動車を競って生産するこの世界で、希少土壌がなくなれば、競争は成り立たなくなるのではないか。
我々の国民が問い始めた:「扉を閉ざすのは自由だが、あなたたちの地域の閉ざされた領域(内陸部)はどうなるのだろう?『どの油を使うか悩みながら嘆くしかない』と言わなければならないのではないか?」
我々の国民が問い始めた:「世界は終わりはしない。だが、地球は震えるだろう。」
春の革命の兵士たち、国民たちは新しい歴史を刻むため、拳を掲げ、叫び声を上げた。受け身ではなく、自ら行動を起こす人々であることを、力強く示した。
2024年11月19日
翻訳終了。
人工知能の訳で評価するのもなんだが、これは、詩じゃないだろう。それとも、レアアースは何かのメタファーなのか?・・・
・・・でないのなら、何も詩になどにせず、その何者かを批判する評論を書けばいいのではないか。ま、一種の檄文なのだろうが、それならなぜ、あまりピープルズパワーを高揚させそうにないレアアースの話になるのか?ちょっと違和感を感じた。
「詩」を発表した日時からいえば、おそらく、中国が民族武装組織の司令官を拘束したというニュースに反応しているのだろう。あるいは国際社会をレアアースで脅しているのかもしれない(ミャンマーは産出量世界大3位、圧倒的一位はもちろん中国である)あるいは、レアアース鉱山をカチン族と取り合っている軍政への批判なのだろうか・・・?
しかし、中国国境のレアアース鉱の一時閉鎖後も、レアアースの価格はそれほど上がっていないし、元々、カチン独立軍が奪取したのは、ビルマプロパーの土地ではないようだ。レアアース資源ナショナリズムは、「全国民を一致団結させる」のに有効なレトリックなのだろうか?
※Reduced Myanmar supply 'to drive rare-earth prices higher'
※ミャンマーの鉱区が今週再開される可能性があり・・・
※MNDAA司令官の中国での拘束については以下
亡命して海外にいて、逮捕される危険はないようだから、もっとはっきり書いても大丈夫じゃないのかな?・・・と思ってしまう。要するに、詩っぽく、檄文ぽく、書くことによって、ある種の権威づけ、祭り上げを狙っているように見えてしまうのだ。韜晦する意味のない場所で、韜晦しているように映る。そして、その詩?、あるいは檄文のレベルと言えば、自動翻訳で読む限りは・・・うーん。この点、常に明快で現実的だったスーチー女史と対照的である。
ちょっと言いにくいが、この人には長年の拘禁生活の後遺症・・・というか、そこから回復できていない部分があるのではないか?常にピントがずれている印象があるのである。

写真は The Irrawaddy から。
結局、今のこの人の役割はこの写真ではないのか?「抵抗運動の顔、アイコン」というか・・・。あるいは「既に銅像になっている人」とてもいうか・・・こういう「詩?」を書いていても、FB には5万以上の「いいね」があり、登録者数は260万人を超えるのだから、ミャンマー国民・・・というか、ビルマ系国民の人気は高いのだろう。もちろん、象徴とか、神輿というのは、必要な役割だと思うし、スーチー女史かこの人くらいにしか、その役を演じられる人はいないのだとは思う。カリスマとしての格は、スーチー女史とだいぶんに違うようだが・・・。
<了>




