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◇チャップリン「黄金狂時代」の家が傾くギャグ

  • 執筆者の写真: akiyamabkk
    akiyamabkk
  • 2024年7月23日
  • 読了時間: 2分

※映像の引用はチャップリンの公式YouTubeページから。



「黄金狂時代」をチャップリンの最高傑作にあげる人もいるが、今の感覚では、この「傾く家」のシーンはチト長すぎる。(この動画dは1分足らずに切ってある)見る方が、ギャグに対して贅沢になったからで、当時の観客にはこれで十分面白く、費用対効果から言っても、このくらい長く使わなければ合わないシーンだったのだろう。


この「傾く」というギャグは、The Immigrant という無声映画にも出てくるから(移民船の中でテーブルが大きく傾く中で食事するシーン)、おそらく、チャップリンのスタジオに、こういうシーンを撮るためのセットが常設されていたのではないか。シーソーのようにゆらゆらする部屋のセットか何かだ。


「黄金狂時代」に話を戻すと、私はこの映画を1990年代初頭のカンボジアで見た。当時、あの国は、自国の言葉に翻訳して、吹き替えやスーパーで見るという余裕もなく、映画と言えば、チャップリンの無声映画だった。お茶屋さんのバラックで、カフェダコトコという練乳の入った甘いコーヒーを飲みながら、何度もコピーされて色の抜けたVHSテープのチャップリンを、みなで繰り返し見て笑うのである。


言葉の壁を易々と超えて、海賊版の無声映画が、当時、ようやく平和への希望が見えかけたあの国の人たちに、少しの慰安を与えていた事に、今更ながら感動する。チャップリンの凄さであり、映画というものの凄さだろう。


ではでは

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