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◇イコライザー The Final(2023)映画感想文 ※タネアカシあり

  • 執筆者の写真: akiyamabkk
    akiyamabkk
  • 2024年8月6日
  • 読了時間: 3分


映画配信サイトに1ヶ月加入したので、1日一作は映画を見ようと心がけているのだが、問題作や社会派ドラマには目がいかず、どうしても、こういう娯楽アクションを選んでしまう。タイ映画を見て、タイ語とタイ社会への関心を再活性化させようという目論見もあったのだが、まだ一作も見ていない。こういうハリウッド映画の方が面白いことは分かりきった話だからだ。


この映画、究極の水戸黄門映画であり、アクション映画付きの自分は存分に堪能した。見始めは、チャールズ・ブロンソンの Death Wish シリーズの現代版かと思い少し警戒したが、あの手の復讐劇にありがちな、最終決戦を用意するローエストポイントがないのである。つまり、復讐劇ではなく、純粋な勧善懲悪劇。それがハッピーエンド至上主義者の自分の気に入ったのだ。これが、シリーズ全体を通じてのコンセプトなのか、第三話に限ってのことなのか、1と2を見てないのでわからない。


特出すべきところが3点。その一。先に述べたことと繋がるが、「好感の持てる登場人物が一人も死なないこと」デスウィッシュパターンだろうと予想して見ていたので、主人公を助けた警官の家族か老医師、もしくはレストランの女主人か、行きつけの魚屋、このうちの誰かが殺されて、主人公の怒りが頂点に達したところ(心理的 Lowest Point )で、マフィアグループの制圧に向かうと思っていた。もし、警官の娘が殺されるようなことがあったら見るのをやめようと思っていたが、そういうことは全く起こらなかった。


2点目は、「無理やりなサプライズツイストや裏切り劇がないこと」ある種の韓国映画のように、善人だと思っていた友人が最悪の裏切り者であったり、相棒が実は敵と通じていたり、サプライズを作り出すための、わざとらしい逆噴射展開がないこと。ああいうものも、見続けると飽きるもので、ツイストにつぐツイストのツインピーク風が月並みに感じられ、逆に、ストレートな勧善懲悪劇が新鮮に感じられたりすることがあるものだ。今回が、自分にとって、そういうタイミング、気分だった。


3点目。主人公の肉体的危機、チョー逆境的シチュエーションという物理的 Lowest Point(愛人、友人の死が心理的 Lowest Point である)さえも、存在しないこと。主人公が捕えられ拷問を受ける「用心棒パターン」があるかと思ったが、そういう危機さえすんなりと切り抜けてしまうのである。主人公は、オールマイティーなヒーローとして敵を殲滅し、観客は、極悪人をひたすら残酷に悲惨に成敗する嗜虐を、楽しむことに集中することができる。


要するに、こういう映画を見る観客は、ただただスッキリしたいのであって、そういう観客のニーズに衒いなく、100パーセント迎合した映画と言えるであろう。冒頭に、「究極の水戸黄門映画」と記した所以である。


自分もそういう観客の一人なので、採点、10/10


ではでは



※動画は Sony Pictures Entertainment の公式 YouTube から

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