◇アニメ映画「ワンピース Film Red」で天才ADOが歌う和洋折衷ラップ
- akiyamabkk

- 2024年7月23日
- 読了時間: 2分
いやあ、ADOは天才。この人は私の「歌詞を理解したい」という妄執を打ち砕いた。この妙な拘りがなければ、ずっと前に洋楽が好きになっていたことだろう。何しろ、ADOのこの歌は、字幕を読まなければ、日本語の歌詞がわからないんだから、英語の歌を聞いているようなものなのである。しかし、言葉の意味はわからなくても、音を追う心よさは厳然とあり、言葉の歯切れの良さを楽しむことはできるのだ。考えてみると、今、外国の人がADOの日本語の歌に魅了されているのも、そんな風な聞き方なのである。若い頃から、そのようにして、洋楽を聞けばよかった。
ラップ風と和風の語り部分があるが、和風のがどこから来ているのか、教養がないからわからない。「オバケのQ太郎」OPの「だけどカッコいいつもりなんだってさあ」という最後のパートや、黒澤明の「乱」でピーターが、舞いながら謡う風刺ソングみたいなものを思い出した。してみると、能や狂言からきている調子、リズムということか。
ちなみに、冒頭の都はるみ的唸りに、海外のリアクション系YouTubeは一様に魅了されているが、これは、かつて自由だったアニメソングの伝統のなせるわざだろう。演歌風アニソンなどというものがかつてはあったのだ。ADOが「田舎っぺ大将」や「ハクション大魔王」、「オバケのQ太郎」のOPを聞いているとも思えないが、「何をどう歌っても、インパクトがありさえすればいいのだ」というアニメソングの伝統を引き継いでいることは間違いない。
別に演歌好きではないので念のため。まず、リジェンド美空ひばりがダメ。「越冬つばめ」は割と好きで、「天城越え」「津軽海峡冬景色」などの名作レベルなら、かろうじで許容範囲・・・というくらいの演歌耐性である。もし演歌風アニソンを聞いていなかったら、演歌など全否定していたことだろう。
ではでは
※音楽クリップは ADO の公式 YouTube から。


