AI 翻訳で北朝鮮外務省のHPを読んでみる
- akiyamabkk

- 2024年10月29日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年10月31日

北朝鮮がウクライナへの派兵を事実上認めたという報道があったから、「ほんとか!」と思って、北朝鮮外務省のホームページをチェックしてみた。
まず、Google Translate に入って、ページ翻訳を選択し、北朝鮮外務省の目次ページのアドレスを入力する。一応、翻訳する言語は英語としてみた。すると、こういう画面となる。


拡大して見ていただければ、ほぼ、完璧な英文で訳しているのがわかるだろう。以前のGoogle翻訳から、格段に良くなっていて、ここから、どの記事をチェックするか、あたりをつけることができる。
北朝鮮外務省のサイトには英語ページもあるが、朝鮮語と英語では違う内容を載せている可能性がある。目次をざっと見て、ウクライナ派兵の情報はなさそうだったが、せっかくなので、いくつか記事を、朝鮮語原文から日本語へChatGPTに翻訳させてみた。その中から一つ記事を選んでここで出来栄えを紹介してみることにする。
記事原文は以下のアドレス・・・
翻訳文
科学技術発展の全面開花期2024年10月27日
わが国の尊厳と国力が全世界に轟き、人民の長年の願いがまばゆい現実となって花開く偉大な金正恩時代に、主体科学技術は短期間で新たな飛躍と発展を遂げ、全面的な開花期を迎えている。
知識経済時代の今日、経済や文化、軍事を含む社会生活のあらゆる分野で科学技術が果たす役割は日増しに重要性を増しており、社会経済発展を規制し推進する決定的な要因となっている。
敬愛する金正恩同志は、科学技術の発展を促進することを社会主義建設における中心課題、奇跡を生み出す最良の方策と位置づけ、国家を科学技術大国・人材大国へと成長させるため、昼夜を問わず献身しておられる。
金正恩同志は、全人民の科学技術人材化を目指す壮大な構想を実現するため、科学技術殿堂を、現代の科学技術が国中の隅々に流れ込む全方位かつ多機能の科学技術普及拠点、情報交流の中心地として立派に築き上げ、社会主義強国建設の力強い推進力を与える学習の殿堂として整えてくださった。
また、教育部門と科学研究部門を全人民の科学技術人材化を実現する鍵となる要所に定め、その強化と発展に大きな心血を注いでおられる。
さらに、12年間の義務教育を全国的に実施し、新しい時代の要求に応じて教授内容と方法、教育条件と環境を改善する措置を講じ、科学技術発展のための国家的投資を増やすとともに、科学者、技術者、教育者への厚遇を社会の風潮として確立し、科学技術の最前線を社会主義強国建設の先鋒にしてくださった。
このように、科学技術重視と人材重視を国家の重要政策として一貫して推進し、国の科学技術力を絶え間なく高めてこられた金正恩同志の卓越した指導のおかげで、わが人民は最悪の逆境の中でも、自らの力と技術、資源に基づいて国家の尊厳と地位を最高の水準にまで高めることができた。
敬愛する金正恩同志の偉大な指導のもと、わが人民は今後も永遠に科学技術を万能の武器として握り、科学によって飛躍し、科学によって繁栄する全面的国家復興の新時代、偉大な強国の新時代を切り開いていくであろう。(終)
・・・・・・翻訳文終わり
一読して、ほぼ正確に訳せていることが感じ取れる。朝鮮語・韓国語と日本語は文法が似ているし、近代朝鮮語にある抽象語、専門用語、技術用語は、ほとんどが日本語から借用した言葉だというから、人工知能にとっても翻訳が容易なのだろう。朝鮮語の翻訳が、今まで日本語へのAI翻訳を試みた中で、一番、精度が高いように思われる。直す必要が全くない、というのは初めてだった。
久々に北朝鮮の公式文書を読んで見て、相変わらずアナクロな個人崇拝の刷り込みにうんざりさせられ、こう言う声明を出す国が、「社会主義」を云々することのシュールさに驚きを感じた。日本の戦前の「上御一人」とどう違うのか?しかし、考えてみると、個人崇拝は、一部の賢明な国(例えばベトナム。ホーチミンの死後、集団指導体制に移行し、党内での権力の交代が定期的に起こっている)を除いて、社会主義国のお家芸でもあったようだ。中国、ロシア(ソ連)はそこから脱却しかけたが、今、また、先祖帰りしている。 しかし、一族支配にここまで固執する「社会主義国」は北朝鮮以外にはない。
閑話休題。もはや、その国の言葉の知識がなくても、人工知能の力を借りれば、公式文書のフォローぐらいはできる時代になったのだ。特に、類縁性の高い日本語ー朝鮮・韓国語の翻訳に関しては、AIに対して、かなり信頼性の高い仕事が期待できる。ある程度言葉ができる人にとっても、作業の効率化に抜群の威力を発揮するだろう。翻訳スピードが段違いに速いし(しつこいようだが、例えば上の文書は5秒で翻訳が完了する)、単に書く手間が省けることだけを考えても、利用しない手はないのである。
しかし、北朝鮮外務省のサイトにアクセスすると、「安全ではありません」の表示が出るのが、ちょっとイヤだ。結構、よく出る表示なのだが、北朝鮮のサイトだけに気になってしまう。自分をハッキングしても、一文の得にもならないことは自分には分かっているのだが、相手が分かっているかどうか・・・(笑)。
<了>




